全パラグアイ日系社会高齢者福祉事業推進委員会

パラグアイ日系社会の高齢化が進むなかで、日系社会が一 丸となって高齢者福祉対策に取り組まなければならないとの認識のもと、2008 年に日本人会連合会の下部組織である「全 パラグアイ日系社会高齢者福祉事業推進委員会」が発足し、 日系社会福祉協議会と連携した高齢者福祉事業がJICA の助成金を得て始りました。
高齢者福祉事業アクションプランには、4 本の柱として、
①高齢者健康診断、②高齢者福祉合同研修会、③ JICA 青年ボランティアによる地区活動支援、④教材テキストの作成が掲げられました。

日系社会福祉調査の実施

高齢者福祉推進委員会が発足して5 年目、日本人連合会の加盟団体等の20 歳以上の者を対象にした福祉調査が、2012年と2013 年に実施されました。福祉・医療に関する状況を把握し、基礎的なデータを収集・分析をすることで、今後の福祉活動の方向性を探ることが目的です。2013 年の調査の実施と両調査結果の集計・分析においては、JICA の短期シニアボランティアの支援を得ることができました。これらの調査は、日本人会や文化協会等、日本人会連合会の加盟団体を主な対象としており、非会員の日系人を把握できていないという限界はあるが、幅広い世代からの健康や福祉に関する情報を数値化できたという成果がありました。

高齢者介護テキスト(日本語・スペイン語版)の発刊

地元福祉ボランティアからは、身体の機能が低下した高齢者に対する、具体的な介助方法を学びたいという要望が高まってきました。そのため、基本的な高齢者介護の知識や技術を紹介する高齢者介護テキストの作成が2011 年頃より始まりました。

このテキストでは、高齢者を寝たきりにさせず自立を促すこと、また、本人と介護する家族の生活支援を目的としました。難しい日本語が苦手な日系二世三世にも理解しやすいようにイラストを多く載せ、またタイトルにスペイン語訳を付けるなどの工夫をしました。2014 年に『お世話のてびき』が完成し、ボランティアの研修会でもテキストとして活用された。その後、スペイン語版の発行を要望する声も高まり、スペイン語版『Manual para el Cuidado de Adultos Mayores』が2015年に完成しました。

※福祉アクションプラン(2012-2017)のダウンロードはこちらから