パラグアイ日系社会支援事業(イグアス日本人会)

事業名: 医療衛生対策「診療所医療機材(超音波画像診断機)の更新」

申請理由

イグアス診療所は1986年9月にJICAより当日本人会に運営移管されて現在に至っている。診療所運営は人材確保、施設維持管理そして医療機材の更新を含めて厳しい状況におかれており、2015年度にJICA助成金の支援によりコンサルタントによる運営診断を行った。

徐々ながら運営改善を進めてきたが、さらなる改善努力が求められている。2016年度の診療収支実績では、診療所収入の55%近くが診察と検査料で占められていることが判る。そこで、診療件数を増やすことが運営改善につながるものと分析し、入院を含む診察・検査によるサービス強化が必要不可欠と思考している。

課題の多い診療所運営であるが、第1優先として医療機材の更新を挙げ、2016年度に超音波検査機器を更新した。然しながら、医療機材全体が老朽化著しく、特に10年以上前に導入された超音波画像診断機は修理・整備を繰り返しながら使用しているものの適切な結果を診察者に提供することができず、臨床検査に支障来している。画像診断機の検査は、胃や大腸などを画像で観察し、異状がないか調べる検査で、イグアス地域ではニーズが高いものの診察がスムーズに実施できないことから支援方を申請するに至った。

成果

イグアス診療所の大きな利点は、一カ所で多くの医療サービス(診察、手術、レントゲン、エコー、ラボによる臨床検査そして入院等)が受けられることにある。へんぴな遠隔村落からの外来も多く、幅広い周辺地域の住民の健康管理を担っている。超音波画像診断機は胃や大腸等を画像で観察し、異常がないか調べる検査であり、早期に胃がんや悪性腫瘍が発見できるというニーズの高い医療機材である。

  当診療所における運営は引き続き厳しい状況ながら、本助成金で購入できた医療器材で診療相談が増えはじめており、高齢者や一般の患者さんの病気早期発見に役立っており、今後も医療サービスの向上に反映することが期待できると思考している。

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