移住資料展示について

パラグアイ日系社会は移住50周年目を迎えた1986年に同周年記念式典を挙行しています。その後、10年毎に記念式典、記念諸行事を開催しており、60周年記念式典では日本人移住資料も展示しております。併せて、日本人会連合会の長期特別事業の一つとして日本人移住資料館の開設への準備が挙げています。

今般、長年棚上げ状態となっていた移住資料展示が具体化できることになりました。それは移住資料を展示する場所が確保できたことです。

2021年、当連合会事務所を日系社会福祉センターに移転することになっており、連合会事務所のための改造工事と併せて同センター施設の有効活用を検討していたところ、3階のイベントサロン(幅10.35m×奥行き26.80m)が転用できるのではないかと考えたものです。

 また、今年は日本人会連合会が創立して50周年目の年であり、その記念事業の一つとして具体化するものでもあります。

●パラグアイ日系社会における移住資料館

連合会が移住資料館開設を長期特別事業に挙げた当時は、どこにも移住資料館はありませんでした。現在では状況は大きく変わっています。

  • 移住資料館があるのはイグアス日本人会、ラパス日本人会及びピラポ日本人会です。それぞれ訪問者が視察するコースとなっており、何れも開拓初期の暮らしや大森林の開発に挑んだ日本人移住者の活躍ぶりを見学することができます。
  • また、エンカルナシオン日本人会も具体化しつつあります。エンカルナシオンは戦後移住者が長い船旅、汽車の旅を経て、パラグアイへの一歩を踏み、奥地移住地に向かったところです。枯山水庭園をバックに戦後移住者記念碑が建てられてあります。
  • ラ・コルメナ文化協会も長期計画に移住資料館の建設が挙げられています。ラ・コルメナは唯一戦前に開設された移住地であり、その特色を活かした移住資料館が期待されます。

●連合会移住資料展示として期待できる効果など

当連合会としては、移住資料(物品)は限られており、他のような充実した移住資料館にはならないと思うものの、パラグアイ日系社会全体の移住資料館という位置付けで、当連合会が蓄積している移住資料(生活用具、農機具、年表、文献、写真、映像など)を次のような効果を念頭に整理、展示する方針とします。

  • アスンシオンは他の日系社会と異なり、ジャングルからの開拓やランプ生活の歴史はないが、アスンシオン日本人会、セントロ日系の会員は各移住地の出身者で構成されています。つまり、唯一戦前に開設された移住地ラ・コルメナから最後に開設されたイグアス移住地と何れの出身者もいることが特色と言えます。先ず、アスンシオン日本人会会員や家族、周辺地域に在住する日系人等から関心を寄せられる移住資料館にすることです。
  • 敷地内にアスンシオン老人クラブ(寿会)の家があり、かつて大森林開発に励んだ生活を振り返り、孫やひ孫に語り継がれるような移住資料館にすること。
  • 日本語学校児童、生徒等が曾父母、祖父母らの開拓初期の暮らしぶりや開拓生活を見て、学ぶ場として、また、ジャパン文化教室や日パ学院等の児童、生徒の移住学習の場になるような移住資料館にすること。

これら来館された方々の口コミで情報が広まることを期待するものです。

  • 物品:日本人移住60周年記念式典の際に各日系社会の協力を得て、収集した貴重な移住資料があります。この日系農協中央会の倉庫と一部連合会が保存している移住資料を陳列します。
  • 写真: ①各移住地の歴史が見学することができる写真
        ②皇族パラグアイ訪問の際の写真
        ③安倍総理等パラグアイ訪問時の写真
        ④日系社会の大きなイベントの写真(移住50周年~移住80周年)
        ⑤かつて移住地開発初期の生息していた野生動物
        ⑥移住地が導入を試みた作目から現在の農作物の変遷の写真
        ⑦移住開拓当時から伝承されている、また、現在活動している日本伝統芸能
  • 映像:移住60周年記念事業として録画されているものが保存されています。映像で移住歴史や移住先駆者の体験談を画面で見られることも検討することとします。
  • 書籍: ①日本人会連合会が発刊した記念誌
        ②各日系社会の記念誌
        ③その他

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