地区において、高齢者福祉への理解を促し人材を育てるなど、高齢者福祉を推進する活動に対して、一地区Gs.1,000,000を上限に2019年度は7地区に助成を行いました。数回に分けて、各地区の活動を報告します。
アスンシオン日本人会 ~デイサービスさくら~
世代間交流「餅つき大会」 2019年9月10日
趣 旨
高齢者と日本語学校児童との交流を通して、日系移住者として受け継いできた日本の伝統文化を日系子女である子供たちに伝えていただく。一緒に作業をして子供たちとふれあいながら楽しい時間を過ごしてもらう。
参加者:80名
日本語学校児童・幼稚園児35名、教師・教育担当理事等15名、高齢者14名、デイサービスボランティア・福祉担当理事等16名
プログラム 14:00~16:00
- 開会のあいさつ(高齢者福祉運営委員会委員長)
- 日本のお餅を食べる習慣と日系社会での餅つきについて(高齢者代表)
- 餅つきの手順とデモンストレーション(ボランティア)
- 餅つき・餅丸め体験(園児・児童)
- 試食会
- 閉会のあいさつ(日本語学校校長)
お話と餅つきの様子
高齢者による餅を食べる習慣などのお話では、日系社会で実施された昔の餅つきの写真もスライドで紹介し、子供たちは興味深そうに聞いていました。
餅つきデモンストレーションでは、役員の方々が威勢よく杵(きね)を振り下ろす姿に、周りを囲んで見ていた子供たちは「うわぁ」と声を上げていました。お待ちかねの子供たちの餅つき体験は、コツを教えてもらって交代でつきました。「がんばれー!」と拍手も起こります。「杵がおもちにくっついて、けっこう重たかった」「上手につけなくて悔しかったので、来年また餅つき大会をしてほしい」という感想がありました。
つきたてのお餅は、参加者がグループに分かれて丸めました。高齢者の方々が子供たちにあんこの入れ方などを教えていました。
いよいよ試食です。餅の付け合わせは砂糖しょう油、黄な粉、海苔、大根おろしの他、あん餅にはヨモギ入りもありました。
高齢者からは、「子供たちと話ができて楽しかった」「美味しくてたくさん食べた」「来年もぜひ餅つきをしてほしい。もっと餅を用意して、お土産用に販売したらよいのでは」とのコメントがありました。
まとめと成果
今回は、餅つき大会という初めての企画で、事前準備のために学校やボランティア間で話し合いを重ねました。当日は、プログラムの餅をつく時間に合わせて大量のもち米を蒸し、付け合わせの具を用意する作業に少し手間取りましたが、皆で協力して無事に進めることができました。
この異世代の交流餅つき大会では、子供たちにとっては、餅つきという貴重な体験となり、また、高齢者の方々には日本の伝統文化を伝える役割を担っていただきました。
協力してくださった多くの方々に心から感謝いたします。
「餅つき大会」子供たちの感想画・感想文
報告者:アスンシオン日本人会