❖ 研修事業の目的
- 高齢者や障害者を配慮した福祉住環境整備や福祉用具の活用に関する支援者や施工者の育成を目的に、高齢者や障害者の特性や疾患別の住環境整備の考え方、福祉住環境整備の基本技術及び実践に伴う知識、福祉用具の性能と活用方法を学ぶ研修とした。
❖ 研修の対象と内容
- 高齢者・障害者介護や支援に関わる者(看護師・介護士・理学療法士等)や、住宅改修の施工者(建築士等)でパラグアイ人も含めて対象とし、研修生19名と講師・スタッフ合計で29名が参加した。
- 講師には、福祉や医療、建築等の各分野から福祉住環境に知識と経験のある方に依頼し、事例検討や実習等を含む専門的な内容の研修会を2月に2回シリーズで実施した。
- 異なる職種で一つのチーム(6-7 名)となり、互いの専門性を活かしながら、グループワークによる事例検討を通して福祉住環境について学んだ。
- 高齢者・障害者の疑似体験を通して、住宅改修や福祉用具の活用の重要性を理解するとともに、実習としては、福祉センターの居室を車いす使用者でも宿泊できるように改造を企画した。
- 研修終了後に、これら企画案を参考にして、日系社会福祉センター内の居室一部屋の改造とエレベーターから居室までの廊下に手すりの取付けを行った。
- 研修修了後は、報告書の作成、研修生のフォローアップとして、関連分野の情報提供や研修会の紹介等を行っている。