2011年度JICAボランティア紹介

日系社会シニアボランティア(ソーシャルワーカー)
有我 きみ子(ありが きみこ)

初めまして、この度JICA日系シニアボランティアのソーシャルワーカーとしてパラグアイ日本人会連合会に赴任しました有我 きみ子と申します。

日本では、看護師とケアマネジャーとして主に介護予防に関する仕事をしておりました。皆さんもご存知のように日本は高齢者時代を迎え、特に団塊の世代といわれる方達が今後退職し65歳以上の高齢者として激増してくることは必至となります。平成12年に開始となった介護保険制度も徐々にサービス内容が整備され、利用者側の認識も大分高まってきました。しかし、制度開始から5年が過ぎ全体的な流れを検証し、高齢者福祉で最も重要なのは介護が必要な状態にならないように「介護予防」に重点を置いた政策が必要だろうということで平成18年に「新予防給付」が制定されました。

 それに伴い「地域包括支援センター」という事業所が各市町村に1か所ずつ設置されることになり、私は茨城県にある小さな人口約26,000人程の町のセンターで主任ケアマネジャーとして働いておりました。  具体的にどのような事をしていたかと言いますとまず、①現在元気な高齢者の方の健康維持②若干足腰が弱ってきたなど今後少し不安を抱いている方への支援③地域の医療福祉関係機関のネットワークづくり④福祉事業関係で働いているスタッフからの仕事上の相談や指導⑤介護保険制度の利用者やその家族からの相談…云々と幅広い業務に携わっていました。

パラグアイに赴任し何人かの高齢者の方とお会いして感じたことは、皆さん本当に生き生きしていらっしゃるということです。

日本から移住され現在に至るまでは、私の想像の及ばないようなご苦労が数々あったことだろうと思います。数々の山を乗り越えてきた自信とパワーが現在の元気の源になっているのかしら…と勝手に思いを巡らしております。

皆さんに元気な状態をできる限り維持していただく、その為に少しでもお役に立てることがあれば皆さんと一緒に考えていきたいと思っております。海外生活は初めてですし、夫と息子二人を日本へ残しての赴任ですので若干心細さもありますが、常に前向きに2年間過ごしていきたいと思っております。

「パラグアイ日系老人クラブ連合会会報2011年9月号第178号」より

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