地元福祉ボランティアからは、身体の機能が低下した高齢者に対する、具体的な介助方法を学びたいという要望が高まってきました。そのため、基本的な高齢者介護の知識や技術を紹介する高齢者介護テキストの作成が2011 年頃より始まりました。
このテキストでは、高齢者を寝たきりにさせず自立を促すこと、また、本人と介護する家族の生活支援を目的としました。難しい日本語が苦手な日系二世三世にも理解しやすいようにイラストを多く載せ、またタイトルにスペイン語訳を付けるなどの工夫をしました。2014 年に『お世話のてびき』が完成し、ボランティアの研修会でもテキストとして活用された。その後、スペイン語版の発行を要望する声も高まり、スペイン語版『Manual para el Cuidado de Adultos Mayores』が2015年に完成しました。