地区において、高齢者福祉への理解を促し人材を育てるなど、高齢者福祉を推進する活動に対して、一地区Gs.1,000,000を上限に2019年度は7地区に助成を行いました。数回に分けて、各地区の活動を報告します。
イグアス日本人会 ~なのはな会~
日本語学校生徒と高齢者との交流会 2019年8月10日
◆目標
地域の人々と共に文化を育て、継承していく。物のない子供時代を過ごした高齢者の方々から、知恵と工夫を学んでほしい。子供の時から、高齢者を大切にする心を育てたい。
◆内容
参加者:118名(高齢者:『なのはな会』の利用者さんと地域の高齢者18名、中学生35名、小学生47名、ボランティア11名、教師7名)
日本語学校と話し合いを重ね、準備を進めました。
当日は、中学生と小学4・5・6年生徒との2グループに分け、高齢者が各グループに加わりました。
● 小学生グループ
高齢者の協力のもと、お手玉、折り紙、あやとり、竹馬、パカポコ、竹トンボなど昔の遊びをいろいろ実施して楽しみました。
● 中学生グループ
話を聞くグループと、昼食(おにぎりと豚汁)を作るグループの2つに分け、時間を決めて交代しました。
高齢者から話を聞くグループでは、『移住すごろく』を使って、「移住者が日本を出発してパラグアイに到着した後、どのように生活して今に至ったのか、また、他の移住地はどういうところなのか」 などについて、協力をお願いした高齢者の方や『なのはな会』の利用者さんと、クイズ形式で話をすすめました。
◆感想と成果
あるものを工夫して遊ぶことの楽しさを高齢者から学んだ、昔の生活の一部を知ることができた、今まで話をしたことのない人たちとも話ができた、との感想がありました。
遊びの中で人気だったのがパカポコで、準備した高齢者も大喜びでした。また、中学生が高齢者に教わりながら作ったおにぎりと豚汁も大好評でした。
高齢者側からは、子供たちと一緒に折り紙をして楽しかった、孫といるみたいだったとの声がきかれました。子供たちによる終了後のアンケートからは、高齢者と一緒に折り紙をしたい、料理をしたいなど、一緒にしてみたい事柄がたくさん寄せられました。
高齢者による移住の話では、私たちが考えたほど子供たちは移住について知らず、移住の歴史を伝えることの重要性を感じました。日本語学校とも話し合って、今後も高齢者との交流を通じ、移住の歴史を伝えていくことになっています。
報告者:イグアス日本人会