事業名: 日本人会施設の環境整備(教育関連施設の環境整備とジャパン文化教室の増設)
申請概要
当日本人会の設立目的が日本語学校の運営であり主要事業第1として取り組んでいる。日系高齢者福祉については、これまで、会員有志などボランティアによって行われていたディサービス(毎月実施)は2018年度より日本人会事業に組み込んでおり、従来どおり、年一回の敬老会、健康診断の実施、老人クラブ活動への助成などを推進していく方針としている。また、会員相互の親睦・交流を深めることを目的に敬老会、成人式、運動会、各種スポーツ大会等を開催しているが、運営財源は会員会費だけであり厳しい運営状態に置かれており、毎年度、会員の特別協力金を得て決算ができるという状況にあった。日本語教育関連施設を含める日本人会会館と総合運動場、共同墓地の大きな修復工事等については会員の特別協力により実施しているのが実情である。
このような厳しい運営事情を背景に、近年、日本文化に関心を示すパラグアイ人が多いことに着目し、ジャパン文化教室を開設するに至った。開設当初から入学希望者が多く、教室スペースの関係で受付けを中断しているのが実情である。この、ジャパン文化の収益で、日本語教育部門の不足補てんができるようになって日本人会運営も赤字予算を組む必要がなくなったというシナジー効果である。
2017年度に会員の協力によって隣接不動産を購入したばかりで新規事業に取り掛かることは困難な状態であること、ジャパン文化教室の環境整備が急務の課題であることから第1次工事として教室増設と併せて舞台改築を行う計画としました。
工事の概要
①ジャパン文化教室の増設
②多目的屋内サロンの舞台改築
③舞台の上部、左右を活用して楽屋と収納庫を増設
期待される成果
2020年度までの継続工事であり、工事中途の段階であるため成果を分析することはできないが、次のような成果が期待されている。
- 教室増設により、多くの受講希望者を受け入れることができ、日本人会の収入増にもつながる。
- ジャパン文化教室の受講者及びその関係者を通じて、日系社会理解者が増えて、日本文化広報面が期待できること、これが、地域住民との融和、国際交流に反映することが期待できる。
- ジャパン文化教室関係者の呼び掛けにより資金確保を目的に行っている恒例行事のバザー、日本祭り等の入場者増加が期待できる。
教育施設の環境整備によって舞台及び音響装置の改善ができて、これまで、日系社会福祉センターを借りて開催している成人式、紅白歌合戦等を日本人会施設で開催することができる。