6月15日(水)・16日(木)の2日間にわたり、全パラグアイ日系社会の高齢者福祉ボランティアや日本人会、文化協会の高齢者福祉関係者が集い、お互いの地区福祉活動に関する情報交換・交流の機会である福祉合同研修会が、神内日系社会福祉センターで開催されました。
参加者は、来賓に上田大使、梶本領事、吉田JICA所長、山脇全老ク会長を迎え、各地区福祉担当理事他、福祉ボランティア、JICAボランティア、事務局関係者を合わせて75名となりました。
主なプログラムは、主催者と来賓あいさつに続き、①各地区による地元の高齢者福祉関連施設の見学報告、②2015年度JICA本邦研修生の水口マルガリータさん(エンカルナシオン)と熊野恵子さん(イグアス)による報告、③JICA渡曾日青ボによる最終報告、そして、④岩﨑シニアボランティアによる講義と、グループに分かれての作業を通して、個々の利用者の状態を考えたデイサービス企画と実施(発表)、⑤第3次福祉事業アクションプランの報告と新規プランに向けた意見交換、⑥福祉推進委員会運営会議がありました。また、JICA海外青年協力隊による介護用品や福祉関連図書の展示・紹介、そして介護用品販売業者による展示・紹介を行いました。
メインテーマである、デイサービスの企画と実施では、利用者役とサービスを提供するボランティア役の両方を担ってもらい、利用者の状態(身体や病気の事・趣味や人生経験)を理解した上で、目標を決めてプログラムを考案しました。またその際に、リーダーをはじめ健康状態や安全面に配慮するために役割も分担しました。本番発表の60分間では、身体の不自由な状態を演じる利用者もいるなか、ボランティア役のグループからは、さすが!と感心するプログラム内容や利用者への接し方が見られる一方で、ゲームなどでは大爆笑の場面もありました。
研修アンケートでは、「グループで行うことによって、他のボランティアの人達と親しくなれた。また、自分達で考えることの喜びと大変さを感じた。」、「利用者さんの立場になって体験したことを役立てていきたい。学ぶことがたくさんあり、参考にしていきたい。」などの感想が聞かれました。
懇親会では、地元アスンシオンのボランティアや婦人部の方々による美味しい料理の後に、嶌原シニアボランティアの笑いあふれる指導の下に、パラグアイ音頭を団扇片手に全員で踊ってみました。「もうバッチリだわ!」と師匠のお墨付きも頂きました。
今年は、“寝る暇もないほど忙しい”研修会でしたが、無事に全日程を終えることができました。参加者の皆さま大変お疲れ様でした。研修会にご協力いただいた皆様には、心より感謝申し上げます。